ポートフォリオ銘柄の配当方針から見た今後の考え方

こんにちは、かじもり(@kaji_mori)です。

 

 

今回は、企業が掲げる配当方針(株主還元方針)を基に実際との差異を検証し、今後どのようにメンテナンスしていくか考えた記事になります。

高配当株は配当金を受け取ることが目的であり、減配による利回りダウンは避けたいところです。

 

配当利回りがシミュレーションできるので将来を予想できることから投資モチベーションも維持できます。

「高配当株投資の配当金シミュレーションがモチベーションを上げる」を参考にしてみて下さい。

 

 

この記事は今まで配当方針(株主還元方針)について特に確認していなかった人に向けて、ポートフォリオメンテナンスの判断材料の一つにしてほしいと思います。

減配による収入減のリスクを減らしてほしいと思い、記事にすることにしましたので最後まで読んで頂ければと思います。

 

 

配当方針(株主還元方針)とは

配当方針とは

企業が配当を株主に還元する方針で、企業の株主還元に対する意思を確認する事ができます。

企業はこの方針を達成するべく行動しますので株主還元の意識の高い企業を選びたい所です。

 

 

三菱商事のホームページで説明

今回は、累進配当を掲げている「三菱商事」のホームページから配当方針を実際に確認してみたいと思います。

 

google等を使って「会社名」 「配当方針(株主還元方針)」で検索して下さい。

 

検索すると、今回の場合はトップに出ていますのでクリックして下さい。

 

三菱商事の配当方針ではしっかりと「累進配当」が掲げられていました。

 

 

 

配当方針の分類

今回、配当方針を3種類「累進配当」、「安定配当」、「配当性向を目安」に分類しました。

   

累進配当:配当金は上げていきます。

安定配当:現在の配当金を維持していきます。

配当性向を目安:配当性向が目安なので会社の利益が良ければ上がり、悪ければ下がります。

 

 

日本高配当株ポートフォリオの配当方針割合

2021年3月時点の日本の高配当株ポートフォリオでそれぞれ配当方針を上記3種類の「累進配当」、「安定配当」、「配当性向を目安」に分類しました。

 

最新のポートフォリオメンテナンスは、「日本高配当株ポートフォリオメンテナンス状況2021年3月」を参考にしてみて下さい。

 

ホームページを改めて確認したがどうしても配当方針がわからなかった銘柄は配当性向を目安に分類しました。

 

結果が上の円グラフで、辛うじて累進配当と安定配当の組み合わせが、配当性向を目安の銘柄より多くなっていました。

 

配当性向を目安にしている企業は、会社の業績が上がり純利益が上がれば、配当性向が上がるため、掲げている配当性向に合わせるため、配当金が上がります。

これは逆の言い方ができるため、会社の業績が下がり純利益が下がれば、配当性向も下がり、掲げている配当性向に合わせるため、配当金が下がります。

そのため、配当性向を目安にした企業は抑えたい所です。

 

 

その他分析結果

  

  

配当方針と実績の一致不一致度確認

累進配当一致度43%・・・不一致に減配銘柄はありませんでした。

安定配当一致度83%・・・不一致には減配銘柄もあります。増配銘柄銘柄と減配銘柄比較では減配銘柄の方が多かったです。

配当性向を目安一致度22%・・・一致度が低いということは、ほとんどが現状維持の配当でした。数銘柄は増配した銘柄でしたが状況によっては減配すると思っておいたほうがよさそうです。

 

 

業種ごとの配当方針割合

次に業種ごとの配当方針割合を調べてみました。

このグラフからわかることは、ディフェンシブ銘柄である医薬品、食料品、情報通信は、安定配当だけではないということ

唯一電気・ガス業が安定配当のみでした。

 

また、ディフェンシブ銘柄の中にも減配している銘柄も存在するので、ディフェンシブ銘柄だからとかき集めるのも良くないような気がしました。

 

 

今回の結果を踏まえ、配当方針の状況や実績に応じて個別銘柄で配当金構成比率を決めてメンテナンスしていくほうがよさそうに感じました。

例えば、安定配当は平均個別配当金構成比率(現在54銘柄保有なので1.9%)×1.0=1.9%

累進配当は平均個別配当金構成比率(現在54銘柄保有なので1.9%)×1.2=2.3%

配当性向を目安は平均個別配当金構成比率(現在54銘柄保有なので1.9%)×0.8=1.5%

増配銘柄は平均個別配当金構成比率(現在54銘柄保有なので1.9%)×1.5=2.9%

減配銘柄は平均個別配当金構成比率(現在54銘柄保有なので1.9%)×0.5以下=0.95%以下

 

以上のように実績に応じて平均個別配当金構成比率の係数を変える考え方が、増配銘柄は大きく影響し、減配銘柄は影響が小さくなるので良いのではないかと感じます。

かじもり

実際減配する銘柄を購入することもあります。私の考えは、その銘柄を売るのではなく比率を小さくすることを考えているのでこの考え方はあっているかもしれません

 

 

ポートフォリオ銘柄の配当方針から見た今後の考え方まとめ

  • 配当方針は、企業が配当を株主に還元する方針で、企業の株主還元に対する意思を確認する事ができる。
  • 配当方針を3種類に分類できる
    • 累進配当:配当金は上げていきます。
    • 安定配当:現在の配当金を維持していきます。
    • 配当性向を目安:配当性向が目安なので会社の利益が良ければ上がり、悪ければ下がります。
  • ディフェンシブ銘柄である医薬品、食料品、情報通信は、安定配当だけではない

 

今回、私の保有銘柄をまとめてみて現状を把握することができています。

実際調べてみると半分近くは「配当性向を目安」であり現在は安定した配当金を受け取っていますが不安としては残る状況です。

この現状を把握することで、今後は「累進配当」、「安定配当」を増やす課題も見つかりました。

 

良かったら参考にしてみて下さい。

 

その他にもメンテナンスについては、「楽天証券iSPEEDを使った銘柄スクリーニングの方法」、「Yahoo!ファイナンスのポートフォリオを使った銘柄選定」、「高配当株メンテナンスにおけるIRバンクの使い方」を参考にしてみて下さい。

 

 

 

それでは、かじもりでした。

 

 

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